第217回国会 参議院 国土交通委員会
2025年6月13日 建設通信新聞
適正な予定価設定を
佐藤議員が国交委で質問
佐藤信秋参院議員は、12日に開かれた参院国土交通委員会で、公共調達の在り方に関して中野洋昌国土交通相に質問した。
佐藤議員は労務費調査を基に標準値を算出し、予定価格を設定する公共調達の価格決定構造を問題視し、それがデフレの一因になっていると指摘。自身が制定を主導した公共工事品質確保促進法(品確法)に触れながら、「安ければいいといろのは間違いだ」と強調した上で、復興工事で設定する復興係数の事例などを念頭に、担い手確保に向けた公共調達での適正な予定価格の設定を求めた。
答弁に立った中野国交相は「災害後の復興係数や適休2日の補正係数など工事の個別の事情を考慮した積算を進めている」と現状を説朗した上で、「引き続き施工の実態に即した歩掛かりや経費率の反映のほか、通常の積算方法で予定価格の算定が困難な場合は、必要な係数の設定により工事費を補正などで、実態を反映した汎用(はんよう)性の高い積算による適正な予定価格の設定にしっかり取り組む」と述べた。